HTML の書き方

さてさて、HTML には文章の(意味的な)構造を記述する機能があります。そしてまた Hyper Link と呼ばれる異なる文章(text file)間を連結する機能や、作表、画像の取込み機能などもあります。これらの機能は普通の text (plain text) に「タグ」と呼ばれる目印を挿入して行く事によって実現されています。

HTML で使えない文字

タグは < と > で囲まれた文字列ですが、普通の文章で < や > を使おうとしてもタグだと解釈されてしまいます。このような不都合から、いくつかの文字は他の文字列で表現するようになっています。次の4つを覚えておけば十分でしょう。

<
これは &lt; と書きます。
>
これは &gt; と書きます。
&
これは↑こんな時に使う特殊文字なので、&amp; と書きます。
"
これはタグの中で使われる記号です(おいおい出てきます)。&quot; と書きます。

amp とか quot とかは小文字です。この他にもさまざまな記号や特殊文字(フランス語のアクサン付き文字とか)を &hoge; という形式で指定できますが、ここでは省略します。
あ、そうそう。ここで出てくる "hoge" ってのは、任意の文字列を表わしています。これは HTML でもなんでもありません。:)

それから、後述のタグの中で使う文字は大文字でも小文字でも構いません。どっちでも同じように使えます。
。。。ってのは、このページの中で大文字小文字の統一が出来てない言い訳になるかな?(ならんて)

構造を示すタグ

さて、まずは text の意味構造を示すタグについて説明して行きます。ごくシンプルな HTML file は次のように書かれています。それぞれのタグをクリックすると解説にジャンプできます。


以下のソースをブラウザで見るとこーなります

<HTML>
<HEAD>
<TITLE> HTML の解説ページ </TITLE>
</HEAD>

<BODY>

<H1> 自分のページを作ろう! </H1>
<P>
そもそも HTML というモノはですね、覚えてしまえば結構便利なモノなの
ですよ。割と単純だし。<BR>
なのに、なんで**リスホームページとか、そういうソフトに金を払うん
だろうなぁ。何か不思議だ。
</P>

<H2> HTML の書き方 </H2>
<P>
説明すんの面倒だから、自分で本読んで勉強してね。:p
</P>

<H3> 参考書 </h3>
<P>
プレンティスホール出版のローラリメイが書いた奴なんかがお勧めなの。
</P>

<H2> サーバの作り方 </H2>
<P>
それこそ説明すんの面倒だから、勝手にやってください。:)
</P>

<HR>
<P>
このページは現在工事中です。<BR>
御意見御感想は佐藤 大までどうぞ。
</P>

</BODY></HTML>


Hyper Link なタグ

さて web browsing の特徴と言えば、クリックするだけで他のファイルや site にジャンプできる Hyper Link が真っ先に思い浮かぶんではないでしょうか。そのあたりについて説明して行きましょう。
ここではタグをクリックしても解説に飛びません。普通に (^^;; 説明していきます。

ページへのリンク

例えば ここをクリック すると,東北大のページに飛べるようになります。一番良く見かける,他のページへのリンクですね。
ソースにはこんな風に書いてあります。

例えば<A HREF="http://www.tohoku.ac.jp/"> ここをクリック </A>すると

ダブルクオーテイションの中がリンク先の URL です。この部分にブラウザで指定するのと同じ書き方で URL を指定すると,タグに挟まれた部分をクリックした時にそのページに飛びます。
自分のサイトの他のページに飛ぶ時には,アドレスをもっと簡単に書くことができます(もちろん http://hogehoge/ でもだいじょうぶだけど)。web server 上でこのページと同じディレクトリにあるページに飛ぶには,<A HREF="tag.html"> タグの説明 </A> と言うようにファイル名だけを指定すれば大丈夫です。また一つ上のディレクトリのファイルにリンクするには <A HREF="../index.html"> タグの説明 </A> と言う書き方をします。この辺のディレクトリの指定の仕方は Unix でおなじみのモノです。

ページの特定部分へのリンク

ページの特定の部分に飛んで欲しいときには,リンク先のページに <A NAME="here"> こういう仕込み </A> をしておくと,HREF="FILENAME#here" とか指定してリンク出来ます。例えばこのリンクからはこのページの構造タグの説明に飛べるようになってます。 また、同じページの特定の部分に飛ぶ場合には、ファイル名の部分を省略することも出来ます。

ソースにはこんな風に書いてあります。

<A HREF="html.html#structure"> このリンク</A>からは構造タグの
同じページに飛ぶのでファイル名を省略した場合:
<A HREF="#structure"> このリンク</A>からは構造タグの

なおここで説明した <A> タグ(<A HREF="..."> や <A NAME="..."> を、まとめてこう呼びます)は、<H*>(* には 1 から 6 の数字が入る)や <P> タグよりも内側に置きます。つまり

:<H3><A NAME="hyper">ハイパーリンク</A></H3>
:<A NAME="hyper"><H3>ハイパーリンク</H3></A>

という事です。

画像を入れる

HTML file は text file だなんて言われると「ん?画像は??」なんて思う人もいるかも知れませんね。
画像は HTML file に含まれているのではなく,画像のファイルに対するハイパーリンク(正確には呼び方が違うのかもしれない)が張られてるんです。例えば,
apache's logo
こんな画像(この web server やってる apache ってソフトのマークです)を出したい時には,画像ファイルを <A HREF="hoge"> の時と同じように指定して,次のようなタグを使います。

<IMG SRC="../apache_pb.gif" ALT="apache's logo">

ALT="hoge" というのは、画像が表示されない場合に代りに表示される文字です。画像を見られない人はこれがあると安心します。:)
このタグを使って一つ上のディレクトリに置いてある apache_pb.gif というファイルを表示させている訳です。

画像ファイルにはいろいろな形式がありますが,ここでは細かい説明はしません。web page で良く使われるのは GIF という形式と JPEG という形式です。これらは画像(一般的にかなり情報量が多い)を圧縮してファイルにするものです。大ざっぱには JPEG の方が圧縮効率は高いのですが,小さな画像の場合には GIF よりも大きなファイルになってしまいます。
基本的には GIF を使い,特に大きな画像は JPEG で,と思っていれば良いと思います。


フォントに関するタグ

フォントをいろいろいぢくるタグもあります。これには二つのグループがあります。一つは 論理スタイルタグ ,もう一つは 物理スタイルタグ です。

論理スタイルタグ

論理スタイルタグは文の構造を表わすタグで,例えば「この部分を強調したい」なんて時に使います。この場合,強調の方法(bold にするか italic にするか)ってのは基本的にブラウザ任せになります。

まず文字列を強調するタグとして,<STRONG> </STRONG> とがあります。これらで強調したい文字をはさみます。<EM> は italic で,<STRONG> は bold で表現するブラウザが多いようです。
文字の大きさを変えるには,<BIG> </BIG> と <SMALL> </SMALL> を使います。どっちがどっちかは分かりますよね。:)
引用文を示すには <CITE> </CITE> を使います。主に italic で表示されるようです。
またコンピュータのコードなどを表現するのに <CODE> </CODE> が使われます。これには等幅のフォントを使うブラウザが多いようです。

例:
文字列を <EM> で 強調した り,<STRONG> で 強調した りしてみた。 字の大きさ を変えて みたりも した。また人の文の引用についてだが, 引用だらけの文章を書いても,それはもはや引用ではないのです と佐藤大氏は語っている。
<CODE> を使うと dog% telnet dog.intcul.tohoku.ac.jp なんて具合になります。

物理スタイルタグ

物理スタイルタグは,実際の表示方法を具体的に指定するタグです。したがって,本来の(と言うか,昔のと言うか) HTML の目的(構造を表示するってやつね)からは,ちとずれてる事になります。

まずは文字の強調ですが,<I> </I> や <B> </B> で囲んだ文字列がそれぞれ italic と bold になります。あ,<I> の中のは i です。
上付きや下付きにするには,<SUP> </SUP> と <SUB> </SUB> で文字列をはさみます。これは IE では無視されます。
文字を等幅フォントにするためには,<TT> </TT> を使います。これはコンピュータの出力などをそれらしく表示するためにも良く使います。

使用例:
文字列をイタリックにしてみたり,ボールドにしてみたりとか,アンダーライン付きとか削除線付きとかに出来るのです。また,上付きにするとか下付き にするってのもできるんです。
等幅な font で表示するとこうです。Alphabet dato wakari-yasui kamo. 下の行は普通の font です。
普通の font で表示するとこうです。Alphabet dato wakari-yasui kamo. この行は普通の font です。


以上のタグを使えば,ごく基本的な HTML file が作れます。重要なのは見かけよりも中味なので:)見栄えを気にしなければここまでで十分です。
リストや表など,文章を整形したいって人はその解説もあります。
これだけじゃモノ足りねぇぜ!もっとハデハデに行くのだ!!って人は 派手ページ用タグ解説 (^^;; をどうぞ。


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satodai@dog.intcul.tohoku.ac.jp