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ソウル

アンニョンハセヨー。というわけで,2003 年の 9/3-6 にソウルに行って参りました。海外は3度め,NY 以外では始めての海外。ついでに言うなら仕事抜きでは初の海外であります。さらについでに,初のパック旅行でもあった。本当は DMZ を見に板門店に行こうと思ってたんだけど,軍事訓練が入ったとかでこれはボツ。喰って呑んで歩き回る旅になりました。

本文中でところどころに "*" があるけど,それは注があることを示してます。注は,その日の分の最後にまとめてあります。


9/3

OZ151 便 とりあえず仙台空港まで GTi-R で。LOOK JTB カウンターでチケットを受け取ってチェックイン。預ける荷物の security check を受けてカウンターへ。なんかこっそり入れちゃいそうなほんわかした雰囲気だけど,いいのかな (^^;;。まぁ別に問題もなく待合いロビーへ。ここでデジカメの予備バッテリーがアパートで充電され続けてることに気付く。そこらの売店では売ってないようなので,カメラに入ってるの(わずかに電圧が残っている)でしのぐことにする。出発便は 13:30 の OZ151 便。アシアナ航空です。ソウル着は 16:00 予定。2時間半って,国内に行くのと大して変わらないよなぁ。右がこれから乗る飛行機なんだけど,サイズも国内便と変わりません (B767-200)。

雲の上の紺碧の空 行きの機内食 飛んでる間は雲も多くて下界が見えなかったので特記事項なし。でも,雲の上は天気良かった(おい)。機内食は和風で,おかずには海老フライと煮物とソバ。なんか納得がいかない取り合わせだ。

紅い海藻だらけの干潟 ソウルが近付いてくると,下界が見えてきた。なんか水害の痕みたいな泥地帯が一杯見えたんだけど,どうも干潟らしい。この干潟には紅色の草みたいのが一杯生えてて,無気味な色なのだ。海藻なんだそうで。後で聞いたんだけど,干満の差が随分と激しいようだ。日清戦争が始まる頃の小説を読むと江華島あたりで座礁した軍艦が結構多くて不思議に思ってたんだけど,何か納得。それはともかく,仁川(インチョン)国際空港には予定通り到着。やたらとだだっ広くて立派な空港でした。

ホテルの部屋の一角のロッテチョコ 空港で旅行会社の人(こういうのは何て呼ぶんだ?ガイド?添乗員?)と落ち合って,ワゴン車でソウルへ。高速を使って約1時間で中心部に到着。…だけど,安いパックの宿命で東和免税店に1時間ほど連れ込まれるのだ。でも 30 分も耐えられずに店から出て周りを散歩。食い物屋には「ウドソ 180 円」とか「ラーメソ 200 円」とかの看板が多数。正しくない日本語で,しかも円表示だ。様々な意味において力抜けるなぁ。(^^;; ともかくホテル着。ロッテホテル本館だったんだけど,なかなか立派な部屋でした。セミフィッシュアイレンズでお楽しみ下さい。一角にはウィスキーなんかが並んだバーコーナーがあってなかなかオシャレなんだけど,おつまみには LOTTE のチョコ各種。さすがです。

この時点でもう 18:00 近かったので,心はすでに晩飯であります。ソウル初の食い物は,歩いて 10 分くらいの明洞*にある,「藤の木(トゥンナムチプ)」っていうサムギョプサル*の店に決定。日本語メニューがあります。というか,大抵の店に日本語メニューがあったんだけど。肉は店の人がときどき回ってきて焼きながら切ってくれるんだけど,火はそれほど強くなくてすぐには焼けない。「まぁ呑め」って感じ。なので,素直に OB ビールを呑んでました。やけにさっぱりとした味。あ,そうそう。なかなか焼けなくてもつまみに困ることはありません。どこの食い物屋でも,キムチとかサラダとかが5皿くらいはお通し的に出てくるのだ。これは喰い尽くしても補給してくれる。特にキムチは店ごとに味が全然違うので,辛いのが苦手でなければ,これだけでも十分楽しめそう(追い出されなければ)。

やがて焼けたサムギョプサルを食べてたら,隣のテーブルの人が「日本からの方ですか?」と日本語で話し掛けてきた。韓日文化交流連合会会長で眼鏡屋で「あいマップ!」(coming soon! だそうで)ってのもやってる金洙寅(キムソーイン)さんとその息子さんだった。ちょうどビールがなくなったのでサン*を頼んだら驚いてたんだけど,日本人は焼酎をあまり呑まないからか? とにかく韓国流の乾杯*をしながら,金さんたちが帰るまで一緒に呑んでた。日本語が流暢(息子さんはそうでもない)なんで山の話とか教育の話とか,挙げ句の果てには日本は汚い国だ(見た目が)なんて話とかいろいろとできて,おかげで非常に楽しいソウル最初の夜でした。カムサハムニダ,金さんズ。

帰りに LG25 っていうアッチのコンビニで飲み物とのり巻きとサンを買って,ホテルに戻る。ホテルのテレビでは BS1, BS2 も見られた。明日の予定を考えつつ,サンを呑みつつ就寝。

注:

明洞
ミョンドン。ファッションビルが多いソウル1の繁華街。渋谷か原宿みたいな感じもするけど,若者に人気のある銀座って感じかなぁ。道端にはアクセサリや T シャツや食い物の屋台多数。仔犬の屋台もあったけど,買ってく人はいるんだろうか。(^^;;
サムギョプサル
ブタの三枚肉のワイン付けの焼肉。一口サイズでカリカリしててうまい。これは是非また喰いたいぞ。
サン
」という名前の韓国焼酎。お茶のエキス入りでさっぱりしててうまい。俺が一番好きな韓国焼酎なのだ。焼酎は,ぐい飲みみたいなので呑むのが普通らしい。
韓国流の乾杯
相手のグラスより自分のグラスを低い位置にして合わせるのが,敬意の表明になる。上下差が大きい時には,さらに呑んでる口元が見えないように手で隠す。旅行者がそこまでへりくだる必要性は感じないけど。頑張って一気に飲み干す必要はない。

9/4

夏休みだし遅めに起きて,まずは朝飯。明洞の新鮮ソルロンタン(シンソンソルロンタン)でソルロンタン*を喰う。テーブルについてるポケットから出したキムチ(白菜と大根の2種類だった)を,店の人がハサミで切って皿に盛ってくれる。こういう場面でハサミって見慣れないから違和感はあるけど,これは何かと便利そうだなぁ。

南大門 喰い終わったら徒歩で南大門市場へ向かう…んだけど,せっかくなので南大門も見ておこう。大通りのロータリーのど真ん中にあるのでその場には行けないんだけど,ロータリーの一角に小さい公園があって,観光客用の気遣いが。通路にマンホールみたいなのが埋め込まれてて,これがここから南大門を撮れという「photo spot(拡大写真)」 なのだ。まぁ確かに良いアングルなんだけどね。あ,写ってるバスは停車中ではなくて,ロータリーの中を走行中です。ちなみにここで,デジカメのなけなしのバッテリーが終わりました。なので,この後の南大門市場の写真はない。惜しいことをした…

この南大門のすぐ脇に,南大門市場*が広がってる。こちゃこちゃしたとこなんだけど,その細い路地にさらに屋台が出てたりするのでエライことになっている。売り子には日本語が出来る人が多いので注意。「見るだけ見るだけ,安いよ!」って声を完全に無視するか完全に拒否するかしないと,ときどき引きずりこまれます。それにしても,韓国の人にとっては,日本人か韓国人かの区別は簡単みたいなんだよな。どこで区別してるんだろう,不思議だ。しばらくうろうろして,電気製品の店を発見。デジカメのバッテリーと充電器を買う。35,000 ウォンって表示のところ,30,000 でどうだとか,32,000 でどうだって言ってみるけどダメだった。それでもお釣を 1,000 ウォン多くくれた。どもども。ちなみにホテルのコンセントは日本と同じ2枚板タイプなんだけど,コンセントは丸棒2本のタイプだった。でも,パソコンの AC アダプタのケーブルで代用できるので ok。

また徒歩でホテルに戻る。ポイント間の移動距離は 1km ちょいくらいなのだ。中途半端に狭いんで,つい歩いちゃうんだよなぁ。積もり積もって結構疲れる。ホテルでひと休みしたら,今度は景福宮なのだ。これもまた徒歩だけど,途中でスターバックスで休憩。やたらとコーヒーが飲みたくなるのはなぜだろう? 景福宮に近付くにつれて警官だらけになって行くのが不思議だったけど,考えてみたら皇居とか赤坂御所みたいなもんなので当然か。

衛兵交代儀式の再現 ともかく光化門(景福宮の正門)を眺めてから景福宮内部へ。右側から回り込みます。中に入ったら,たまたま衛兵交代を再現したイベントをやってた。なかなか綺麗でした。軍楽隊はバグパイプ風。光化門もそうだけど,衛兵の衣装も色使いが独特だよなぁ。これが軍服って,なんかすごい。

カササギ サギ類の何か? さて景福宮の正殿,勤政殿は改修工事が大体終わったとこだそうで,足場をバラしてました。巨大クレーンの写真をセミフィッシュアイレンズでお楽しみ下さい。でも,景福宮の建物群よりクレーンが気になるというのは,我ながら何かが間違っている (^^;;。景福宮のそれぞれの建物の美しさは他の資料でいくらでも見られると思うので省くけど,基本的に同じようなのが一杯あります。一つ一つをじっくり見ようと思うと飽きるけど,重なりあった様はそれなりに美しい。関係ないけど,景福宮の中にはこんな鳥がいました。カササギとサギの類の何か,かな?

暗殺現場と遺体を焼く場面の絵 閔妃暗殺のレリーフと,暗殺現場と遺体を焼く場面の絵を納めた小屋 個人的に本題だった閔妃暗殺*のレリーフは,見つけるのに苦労した。景福宮のいちばーーーん奥にポツンとありました。アップで見ると普通に見えるけど,実はこんなとこにあるのです。なんでだ?
あ,右側の絵の写真は,画像をクリックすると拡大できます。左の絵が閔妃が斬られようとする場面,右の絵が松林で閔妃の遺体が焼かれる(=遺体が遺族に戻らなくなり,まっとうな葬儀が行えなくなる)場面です。

景福宮の後は,もうちょっと北にあるソウルソトゥルチェロチャラヌンチプ*を探しに坂を登った。しかし発見できず。あえなく敗退であります。気を取り直してもうちょっと足を伸ばして,仁寺洞を歩く。骨董品や民芸品の店の前に,例によって屋台が並ぶ。それなりに目が肥えてからじっくり見ると面白い町なのかも。何か食べようかとも思ったけど,鐘路三街駅から地下鉄で明洞に出て,古宮(ゴーグン)へ。各種ビビンバの店なのだ。旨いことは旨いんだけど,日本で食べ慣れてるせいかそれほどの感動はなし。とりあえずホテルに戻る。

ところで,ソウルには謎の乗り物があって,しかもかなり普及しているのだ。それがこれ。最初に見た時は何ごとかと思ったよ。でも,商売やってる人が荷物を運ぶ手段としては一般的なようです。このサイズの写真だと分からないとは思うけど,ドライブスプロケットのとこからドライブシャフトが後輪へと延びてるのだ。ちなみに,この VF ってバイク(HONDA ではなく DAELIN)自体も売れてるみたいで良く見たけど,こういう姿になるとカウルの RACING の文字が痛々しい。(^^;;
バイクだけど三輪トラック

ホテルでひと休みした後は,地下鉄でウォーカーヒルへ。ヒルトンのリゾートなんだけど,ここにカジノがあるのだ。壁際には1回 500 ウォンのスロットマシン,中央部にはブラックジャックやバカラ,ルーレット,大小(サイコロの目の大小を当てるゲーム)などのテーブル。スロットを少しやってから,テーブルゲームの見学に。これが予想以上に高かった。例えばルーレットだと,チップ1枚が 2,500 ウォン。一つの目を囲むっていう定石を一ケ所やると,最低 10,000 ウォン。これは大抵3ケ所くらいはやるもんだから,1ゲームで最低 30,000 ウォン(3,000 円)吹っ飛びます。チップは円で直接買えるんだけど,見てると 2, 3 万円なんて 5-10 分で吹っ飛びます。楽しめません (^^;;。しかし!やってるおじさま方は,テーブルを敷き詰めるように 7,80 枚は賭けるんだな,これが。確かに当るだろうけど,黒字にならないだろ,それ。何はともあれ,経済観念がふた桁ずれてから出直します!
ややぐったりしつつ地下鉄でホテルに戻って,昨日の残りのサンを呑みつつ2日めは終了。

注:

ソルロンタン
牛のスジ肉を煮込んだ,あっさりとした白いスープ。味付けは自分でやれって感じなんで,お好みで塩胡椒をどうぞ(入れたら別物になった)。御飯も一緒に出てくるので,これを混ぜてもうまい。キムチも混ぜてみても良いかも。
南大門市場
服や食料品などの店や屋台がひたすら詰め込まれてる市場。東大門市場と並んで有名だけど,東がビルなのに対して南は小さな建物と屋台の集合体。商品のジャンルが違うけど,秋葉原デパートみたいな感じです。
景福宮
キョンボックン。大韓帝国時代の王宮。占領時代の日本総督府は,南大門から光化門を経て勤政殿へと流れる気を妨げるように,勤政殿の目の前に建てられた。
閔妃暗殺
1895 年 10 月 8 日,日本軍は占領政策の邪魔になった閔妃(当時の王妃)を暗殺した。このとんでもない事件は日本ではほとんど知られてないけど,興味がある人は例えば「閔妃暗殺」(新潮文庫)あたりを読んでみてください。
ソウルソトゥルチェロチャラヌンチプ
長いけど,喫茶店(というか甘味処)の名前です。「ソウルで二番めにおいしい店」という意味だそうで。どこにあるんだろう…

9/5

起きたら雨。というか,風も強くて嵐なのだ。それでも腹は減るので,冷麺がうまいという明洞咸興麺屋(ミョンドンハムフンミョンノク)に…行ったつもりだったんだけど,明洞カルビって店だったらしい (^^;;;。でも,ここのカルビが旨かった。一緒に頼んだ冷麺の印象が残ってないくらい(おい)。他の店のカルビは喰ってないんだけど,みんなこんなに旨いんだろうか? ここでは会計の時に,キーホルダーをくれました。

ロッテホテルの隣はロッテ百貨店で,10-11F が免税店になってる。免税店フロアには各種デザイナーズブランドの店とか土産物屋が並んでるんだけど,素朴な疑問が。鞄とか財布とか,果てはチョコレートとか海苔とかって,どういう税金が掛かるんだ? なんで免税店だと安いんだろう。謎だ。酒やタバコなら納得なんだけどなぁ。ちなみに,ここで買った品物は,空港でチェックインした後に引き渡しになるようです。

その後はロッテのデパ地下へ。ちょうどお盆*前なので,ギフトコーナーが大混雑している。日本の御中元みたいなもんなんだろうなぁ。あちこちうろうろして,お土産の海苔やキムチやアジサイ茶を買い込む。サンも買って帰ろうと思ったんだけど,真露しか置いてないぞー。日本のデパ地下と同じくいろいろ試食できるので,食料品はこういうとこで買う方が良いらしいです。

大渋滞の乙支路 ホテルに戻るともう 17:00 過ぎ。表は大渋滞であります。道端に停まってるバスは良く見ると窓に金網が嵌まってて,どうやら警察のバスらしい。見てたら大量の警官が。ハナ銀行に駆け込む警官がいたりして「事件か?」と思ったんだけど,何かあったかどうかは不明。そのうち解散しちゃったので,晩飯に。地下鉄で1駅の乙支路三街に出て,トゥルボンステイク*でプデチゲを喰うのだ。

プデチゲ 軍隊鍋と書いてプデチゲと読む。これが,鍋物でありながらジャンクフードという,ひじょーに不思議な食べ物なのだ。まぁいわゆるキムチ鍋なんだけど,具が尋常じゃない。米粉で作るらしい餅っぽい練り物や豆腐やネギはともかく,ハムにスパムにマカロニ,チーズにインスタントラーメン。言葉では伝えきれないので,アップで御覧下さい。話の種にと思ってたんだけど,実際喰ってみたら意外にもなかなか良かった。まぁジャンクフードなんで味はくどいんだけど。一見許しがたい存在に見えるインスタントラーメンが,見事に溶け込んでるのが不思議だ。ソウルに行ったら,騙されたと思って是非試してみて下さい。その後ホテルに戻る道すがら,明洞でチョーやすい眼鏡屋*を見つけた。

巨大屋台全景 さて,ソウル最後の夜なので,残された義務「屋台で呑む」を果たすことにする。ロッテホテルの裏に巨大屋台が出てたんで,目をつけてたのだ。見ての通り,屋台のテントが 100m 近く繋がっている(店は1軒)。壁に相当する部分には,日本語のメニューが出てて,当然のように円表示だ。思わず気軽く入っちゃいました(おい)。ちなみにここの店員の兄ちゃんは通過していく歩行者に無差別に声をかけるんだけど,見たところ勝率が 50% を超えていた。感動しました。真露を呑みながら(サンはなかった)周りを見てると,酔っぱらって他のテーブルに馴染んでる姉ちゃんがいたりしてなかなか楽しい(いつもいる訳ではないだろうけど)。日本人と韓国人と半々くらいの感じだけど,日韓でビールと焼酎の役割が逆転してるのが分かって面白い。ソウルでは「とりあえず焼酎」って感じみたい。で,呑み飽きたらビール。ビールだけで帰っていくのは必ず日本人。帰りにコンビニに寄って,お土産用のサンを6本買い込む。

注:

お盆
中秋(チュウソク)。旧暦のお盆なのだ。多くの人が実家に帰ったりするので,繁華街の店も閉店になる所が多いらしい。今回は,1週間遅いと中秋という時期に行った。
トゥルボンステイク
店の中でメニューを見てたら気付いたんだけど,どうやらメインメニューの「T ボーンステーキ」が,そのまま店名になってるらしい。
眼鏡屋
何だか知らないけど,ソウルには眼鏡屋が多い。いや,正直言って眼鏡屋だらけだ。地下街*には4軒並んで眼鏡屋ってとこもあった。どこかで誰かが重大な過ちを犯したとしか思えない。
地下街
ソウルの大通りには,横断歩道はほとんどない。全部地下通路になってるのだ。で,ほとんどの通路が地下街になってる。日本だと地下街は概ね地下鉄駅とセットだけど,ソウルでは駅なしのも多い。日本と同じく小さい店が一杯入ってるんだけど,例によって屋台も出ている。

9/6

あとは帰るだけなのだ。OZ152 便は 10:20 発なんだけど,4時間前にはホテルを出るというのが旅行社の決まりだそうで,6時半にロビーに集合なのだ。早いっつの。ともかく,ワゴン車に揺られて一路空港へ…ではなく,食料品店(というか土産物屋)へ。いくつかのグループが一緒で総勢 10 人くらいが一緒にテーブルに座らされて,各種キムチの試食。しかも「このキムチは韓国一おいしいです!」みたいな解説付き(予想通り,大してうまくなかった)。邪魔臭いの一言につきる。当然何も買わずに冷やかし。30 分ほどで終了して,今度こそ空港へ。

チェックインを済ませて,とりあえず飯。でも,辛いもんとかゴマ油っぽいもんとかはもう沢山です (^^;;;。というわけで,バーガーキングなのだ。セットの飲み物をアイスコーヒーにしたら,何やら聞き取れない日本語を喋っている。3回くらい聞き直したら分かった。「100 ウォンもっと下さい。いいですか」。アイスコーヒーだと,他のジュースよりも 100 ウォン高いということらしい。日本語がイマイチそうだったから英語でオーダーしたのに,返ってくるのは謎の日本語なんですね (^^;;。

仁川空港は広いのだ 時間が少し余ったので,免税店をうろうろしたり,だだっ広い仁川空港を眺めたり。空港風景の写真は,クリックするとでかいのが見られます。セミフィッシュアイレンズは便利だなぁ(もぉえぇ)。拡大画像だと,あーーっちの方まで旅客機がいるのが分かると思います。向いに見えてる建物は,反対側のウイング。発着スポットが 50 くらいあるって,やっぱり尋常じゃないよなぁ(少なくとも日本の感覚では)。で,正面に見えるのが OZ152 便の B767-200。帰りの機内食は(当然だけど)韓国料理で,疲れ果てた俺の胃は,もはや受け付けてくれませんでした。でも明太子だけは喰えたという不思議。

仙台空港には予定通り 12:30 着。GTi-R で帰宅。焼酎の瓶が割れたりすることもなく,本当に何ごともなく,始めての NY 以外の海外への旅は終了したのでした。めでたしめでたし。


最後に

韓国語会話はともかく,ハングルの読み方を覚えておくと何かと便利です。外来語が多いから音から想像がつく単語も多いし,地下鉄やバスの行き先の地名も確認もできる。ハングルはローマ字みたいなモノなので,1日あれば覚えられます(正確な発音はともかくとして)。ハングルが読めると,地下鉄車両内の広告の「サウンドゥヌン UP,サイジュヌン DOWN」なんてのを読んで脱力することもできるようになる。MP3 プレイヤーの広告だったんだけど,「サウンドはアップ,サイズはダウン」って意味。苦労してハングルを読んだら英語でしたか,という。(^^;;

あと,ソウルの町中では手足が不自由な(もしくは失った)物乞いの人を随分見かける。南大門市場にもあちこちの地下街にもいた。朝鮮戦争の名残りらしい。通りがかりの人が小銭を渡すことも多い。日本とは「戦争」への距離感が違うって感じでしょうか。日本からの旅行者としてどう振る舞うべきかは良く分からないけど,1 ウォンも渡すことなく帰ってきた。

実は今回は,補身湯(ポシンタン。要するに犬鍋)を喰うという目的もあったのだ。でも補身湯の店は,ワールドカップの時に叩かれて以来繁華街からは姿を消してしまったそうで。ガイドの人にも聞いたけど,知らないし食べたこともないと言っていた。次回(いつだ?)は事前の取材と,裏路地ツアーが必要そうだ。


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