新しい version(MacpLaTeX-2.1.8)の install の解説もあります。こっちの方が遥かに高機能なので,お勧め。
TeX だけでなく,dvi とか font とか,いくつか入れないとちゃんと機能してくれません。 文書整形の流れ に沿って説明していきます。
TeX のソースというとカッコイイですが単なる plain text なので,フツーの text editer で十分です。Jedit がお勧め。ワープロなんかいりません。
というか,ワープロの代わりに TeX 使う訳だから。。。(^^;;
Mac 上で動く TeX にはいくつかあります。正確には TeX にマクロをいろいろ追加した LaTeX って奴ですが。ここで解説するのは ASCII-pTeX-1.7(
install 解説)と ASCII-pLaTeX-2.1.8(
install 解説)とそれぞれに対応した xdvi('95 の奴と最新の奴)です。
1.7 の方は古くてちょっと低機能ですが install が比較的楽なので「TeX とやらにちょっと触ってみたい」なんて人にお勧めです。2.1.8 の方は install が多少面倒(と言ってもそれほどでもない)ですが,BiBTeX(参考文献のデータベースを扱える)とかフォントを自分で作るためのツール(mf, gftopk),プリントアウト用の dvipsk などもパッケージされています。「最初が少し面倒でもいろいろと使いたい」って人にお勧めです。
他に NTT-JTeX なんてのもあるみたいですね。
dvi も Mac 用のを用意しましょう。俺は xdvi ってのを使ってます。TeX との相性があるらしいのですが,ASCII-pTeX-1.7 or 2.1.8 + xdvi はとりあえず動くようです。xdvi の前に入れてみた奴(なんだったかな?)は動かなかったんだよなぁ。たしか。
この dvi 使ってみたら整形済のが表示されたぞーってのが,たぶん最初に味わう感動です。たとえ人の書いたソースでも。:)
font も忘れずに入れましょう。俺は最初忘れてました。(^^;;
というか,hogehoge.tfm っていうのが TeX のパッケージに入ってて,これが font に違いないと思い込んだのが敗因。これは font そのものではなくて,文書上でそれぞれの文字が使うスペースを計算するのに使うらしいです。聞いた話では。
pkfont と言うのを使うのが一般的だそうです。
さて,まずは以上のモノを get して来ましょう。本家の ftp サイトは ftp://macptex.appi.keio.ac.jp/pub/mac です。
pTeX-2.1.8 を入れる事にした人はこっちの方が分かりやすいです。
東北大ではftp://ringo.gw.tohoku.ac.jp/pub/tex に置いてありますので,こっちで説明します。password には自分の Email address を入れてください。
この中から。。。
以上のモノを取ってきてください。
1.7 の方の pkfont に関しては,解凍してみたら一つだけ Folder 間違って作ってあるのがありました。これに関しては font の install の所で説明してあります。
TeX, dvi, font をそれぞれ install しましょう。この3つを順番に説明していきます。ここでは pTeX-1.7 の install を解説します。(pTeX-2.1.8 の install 解説へ)
これらのファイルが揃ったら install にかかりましょう。
最初に ASCII-pTeX-1.7 の中にある ptex1.7.950831.sit と言うファイルを解凍します。すると TeX, bigTeX, ptex.config, pool フォルダ, readme.ptex というファイルが出来ます。この readme.ptex に書かれている通りに作業すればおっけーです。。。で終わりではあんまりなので:
まず TeX 用にフォルダを作って,その中に関連するものを置くことにしましょう。名前も場所もご自由にどうぞ。そして,そこに TeX, bigTeX とコンフィグレーションファイルの ptex.config を置きます。ptex.config には
TEXFORMATS=;Macintosh HD:TeX:formats
TEXINPUTS=;Macintosh HD:TeX:inputs
TEXPOOL=Macintosh HD:TeX:pool
TEXFONTS=;Macintosh HD:TeX:fonts
と,すでに書かれているはずです。これを自分の環境(というか TeX に関連するフォルダの名前や場所)に合わせて書き代えます。
TEXFORMATS=;Macintosh HD:TeX:formats と言うのは TeX のフォーマット用ファイルを置くためのフォルダ(ASCII-pTeX-1.7 の中にある ptexfonts.sit.hqx を解凍して出来る formats と言うフォルダをそのまま使えばオッケー)の場所を指定しています(この「場所」を「パス」と言います)。この例では Macintosh HD と言う名前のハードディスクの中の TeX と言うフォルダの中に formats を置いた,という意味になります。Mac では「の中の」というのを ":"(コロン)で表わしています。
TeX 用のフォルダとして,MacHD というハードディスクの中の text フォルダの中の TeX Folder というのを作って,この中に formats フォルダを置く場合には
TEXFORMATS=;MacHD:text:TeX Folder:formats
となります。
TEXINPUTS=;Macintosh HD:TeX:inputs 以下も同様に変更します。inputs フォルダは ptexinputs.sit.hqx を解凍してできるフォルダをそのまま使えます。pool フォルダは最初に解凍した ptex1.7.950921.sit.hqx の中にあります。fonts フォルダは ptexfonts.sit.hqx を解凍すると出来ます。
注:フォント等を複数のフォルダに置いて,それら全てを TeX に参照してほしい場合には,各々のパスを ";"(セミコロン)で区切って羅列してください。ただし pool フォルダは一つしか使えません。
これで TeX の install は完了(のはず)です。
次に dvi を install しましょう。最初に xdvi951009.sit.hqx を解凍します。この中の xdvi(dvi の本体)と xdvi.config は同じフォルダの中に置かなければいけません。というか,解凍したままの場所でも使えるんだけど。(^^;;
TeX 用のフォルダに両方置いておくのが何かと便利かもしれません。
次に xdvi.config を書きかえます。最初は次の様に書いてあるはずです。
MIN=16704
GOTH=16705
TEXFONTS=network:TeX:pkfonts
TEXTFMS=network:TeX:fonts
SHRINK=4
DPI=400
#WIN=2,42,600,460
変更する必要があるのは(最手抜きモードで:)TEXFONTS, TEXTFMS の二つです。TEXFONTS の方には,次に説明する pkfont の入ったフォルダのパスを書きます。書き方は ptex.config の場合と同様です。TEXTFMS には tfm ファイルのあるフォルダのパスを書きます。tfm ファイルは TeX 用フォルダの中の fonts にあります。
これで一応 dvi の set up は終わりです。他にもいろいろと設定がありますが,readme.dvi に詳しく書いてあります。
しかしこのままではフォントがないので,preview しても四角だらけの画面になってしまいます。フォントも install しましょう。
ここでは 400dpi のフォントを使います。理由は xdvi のデフォルトが 400dpi になっているのでそれに合わせたというだけの事です。
取ってきた 400dpi というフォルダを TeX 用フォルダの中にでも移動して置きましょう(しなくてもいいし,名前を変えても大丈夫だけど)。この中には pk400-*.sit という名前(* は 1 から 6 までの数字)の圧縮されたファイルがあります。これをかたっぱしから解凍してください。これで出来るファイルは全部で 10MB ほどとかなりデカいので,StuffIt のメモリ割り当てを増やしてからの方が良いかも知れません。
解凍が終わったら,出てきたフォルダのうち pk400-1 Folder というのを開いてみてください。この中には 320, 360, 400, 438 という名前の4つのフォルダが入っています。これは多分間違ってこうなっちゃったんだと思います。このままでは動きません。で,この4つのフォルダを pk400-1 Folder の外に(というか 400dpi のすぐ中に)移動します。空になった pk400-1 Folder は捨ててしまって構いません。
次にそれ以外の5つのフォルダですが,これらは pk480, pk576, pk691... という名前になっています。これらの pk の部分を消して,480, 576, 691... という名前に変えてください。
以上の操作が終わると,400dpi フォルダの中には 320, 360, 400, 438, 480, 576, 691, 829, 995 の9つのフォルダがあるはずです。まだ pk400-*.sit が残っていたら,使うモノではないので捨ててしまいましょう。
これで install は終了です。実際の使用方法については「TeX や dvi の使い方」を見てください。(まだ書いてないけど)
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