元ネタは,たじまさんがけいじわんに紹介した Checker-shadow illusion というページ。なんと,この絵の A と B のマスは同じ色なのだ。 その後,福地さんが「チェッカー盤上の陰影錯視」の検証を作成して,さらに単純化した画像でも同様の錯視が起こることを実証した。
こういう展開だったら,さらに単純化するしかないでしょう!
(単純化しきった頭脳の例)
…というわけで,A, B のマス部分を切り取って,背景部分を様々な暗さにしてみました。Photoshop のスポイトツールで,B の値が 100, 87, 75, 63, 50% の5種類です。どうしても同じ色に見えないぞー。(^^;;
なんか本質的でないので、別のアプローチ。「影」の境界が市松模様の境界に一致してしまうと致命的なようです。上の段の二つは一致している例で、壊れた市松模様にしか見えない。下の段の二つは水平の境界線を持つが市松模様の境界と一致していない場合と、境界が斜めになっている場合。どっちも「市松模様+影」に見える。
ここから、「市松模様」という全体を覆うパターンと、「光と影」という全体を覆うパターンの重ね合わせと捉えやすいかどうかって問題だとも解釈できそうです。だとすると、市松模様のような繰り返し模様やそれに近いパターン(「影」がなかった場合の「正しい」模様を推測しやすい)を使った場合に、この錯視が起こりやすいということかな。 だとすると、逆に非繰り返し模様や、「光」と「影」の境界線が複雑な(特に模様に含まれていそうな)形状の場合には起こりにくいはず。
…と予想だけしておいて、今日はここまで!(^^;;