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厳美渓

気温 33 度 2002/07/13(土)に厳美渓に行ってきたのだ。あぁ,ついにカッコー団子が食える。当日は梅雨も明けていないというのに高速の途中ではこんな感じ→。暑いよ。

とりあえず一関 IC を降りて,さてここからの道は知らないんだよな…などと思ってたんだけど,ちゃんと看板出てるじゃん。看板通りにちょっと走ってたら,厳美渓まで 14km とか出てきたぞ。渓谷なんだから山の中にあるのかと思ってたら,近いなオイ。(^^;; 川沿いに国道を進むと,なんと国道脇の川が厳美渓になった。なんだこれは。山の中どころか,国道一本で町です。町中の駐車場から徒歩 2 分。イメージ違うなー。国道の反対側だけの風景を見たら,とても渓谷の脇とは思えないぞー。でも,謎の建物を見つけたので満足。写真右側の塔なんだけど,「風力発電機」とは書いてあるものの,とても大切な部品が足りない気がします。(^^;;;

厳美の町 右側の塔のアップ

気を取り直して道の反対側を見てみると,おぉ,優美な渓谷が。自然って美しい(やや棒読み希望)。よそ見するとさっきの風力発電機も見えてくるので,正面に集中して下さい。

厳美渓 厳美渓右

↑こんなとこにさっきの風力発電機が… 木に隠れてるけど,崖の上がすぐ国道なのだ。

この写真は厳美渓下流側の吊り橋から撮ったんだけど,この吊り橋の下流側はとたんにタダの川→になっている。上の写真にも写ってる,吊り橋の 150m くらい上流の橋がが「観光地厳美渓」の中心なのだ。国道から橋を渡ると土産物屋の群れがいる。もうちょっとそれっぽい説明が欲しい人は,厳美渓の地図と説明(が載ってる看板の写真)を参照 (96kb)。

その中心の橋から見た下流側と上流側。下流側の奥の方には,さっきまでいた吊り橋がかすかに写ってる(ほとんど見えない)。上流側の左手に写ってる屋根のとこに,カッコー団子が着地するのだ。

下流側 上流側

屋根には人だかりが というわけで,写真左側から屋根にアプローチ。人だかりがしてます。対岸の木の間からのぞいてる建物が,カッコー団子屋なのだ。この写真では良く見えないけど,団子屋との間にはワイヤーが張ってある。

その屋根側のふもとはこうなってます(上)。立て掛けてある板(左)を木づちで叩くと,団子屋の人が気付いて,篭(右)を引っ張り上げてくれるという仕掛け。叩く前に,籠の中の小籠に 300 円入れるのを忘れないように。

ワイヤーの麓
板 篭

団子屋のおばちゃん(?)は,引っ張り上げた籠にしばらくゴソゴソする(左)と団子を投下します(右)。「投下」っつー表現に納得のいかない人もいるだろうけど,これが結構速いのだ。俺は断固として「投下」と呼ぶぞ〜。

降りてきた籠の滑車は,上の方の写真の位置で滑車止めにあたってコツンと止まります。勢いのついた籠はブランブランして止まる。なんでそんなしょーもない描写をするかというと,降りてきた籠の中を覗いてちょっと驚いたからなのだ。なんと,団子の上にお茶が乗ってるー(下)。一滴もこぼれてなーい。振り子ってすごーい。ちょっと感動。

ゴソゴソして 投下
お茶だ!

そしてこれがカッコー団子。意外とうまかった。特にゴマがお勧め(したところで3種類くるけど)。ちなみに,団体さん用にはお茶がヤカンで来るようです。カッコーおじさんのステッカーが素敵(下)。(^^;;

団子の包装 団子
ヤカン

さて,カッコー団子は森の中から渓谷を渡ってやってくるわけですが,すでに気付いてる人は気付いてるに違いない。国道のすぐ脇に渓谷があって,橋を渡って右岸の屋根の所に行くと,対岸の団子屋から団子が渡ってくる。そう,森の中の団子屋は,実は国道沿いにあるのだ。テレビとかで何度か見て,すっかり山の中の団子屋だと信じてたのに,国道沿いなのだ。森の中じゃないのだ。結構ショックでした。(^^;;

橋 看板 ←確認のために橋を渡って国道側に戻って左に曲がると,あぁ,そこにはやはり団子屋が。→
しかも「かっこうだんご」というでかい看板が。ちゃんと団子籠も飛んでました↓。下から 1/3,左から 1/5 くらいのとこにあるのが団子籠で,その上にかすかに見える横線がワイヤーなのだ。

国道側からみた飛ぶ団子


おまけ

狭い横断歩道 カッコー団子のロマンを見失い呆然と来た道を戻っていくと,さっき渡ってきた橋のたもとで発見! 恐らく日本一幅の狭い横断歩道だと思われます。鋪装の継ぎ目で切れてるわけでもないし,梯子型じゃない横線だけの横断歩道ってここ 10 年くらいのもののはず。もともとこういう風に作ったとしか思えません。なぜだー。

しかし厳美町にはまだ奥の手があったのだ。ふと左を向くと,歓迎されてるじゃないですか。って,橋を渡ってる時に正面に見えてたけど。(^^;; 「サハラガラスパーク」だそうです。何やら遊園地か何かの入り口のような作りで,右側には屋根付きの通路が。写真では良く見えないけど,右側はショーウィンドウになってて,ガラス細工とかが飾ってあります。この通路を抜けた左側はガラス博物館になってんだけど,広さも質もイマイチだったのと撮影禁止だったので中は省略。どうせ行くなら猪苗代の方がお勧め。

「歓迎」 入り口
歩行者用通路 ガラス博物館

ハズレだったなぁ…なんて思ってたんだけど,ゲート正面奥に足を踏み入れて認識を改めました。ここはすごい! そこにはサハラガラスパークという遊園地があるじゃないですか。しかもただの遊園地じゃない。すごい遊園地なのだ。どうすごいって,何しろあの宮尾すすむが出演した古い写真が飾られているくらいすごいのだ。もちろん,写真のステージは今もある。噴水に囲まれたステージなのだ。水中ステンドガラス噴水というのだそうであります。水の中を覗いてみましたが,私メのような下賤のモノには,どのあたりがステンドガラスなのかが理解できませんでしたが,水中であることだけは私メにも判りました。間違いありません。

宮尾すすむショー 宮尾すすむが立っていたステージ 水中ステンドガラス噴水…

500 円で 30 分 500 円で 30 分 その右側には,樽滑り台と樽ブランコがある。→
←左側には樽ハウスがある。樽ハウスの入り口にある青い箱は,料金箱なのだ。なんとこの樽ハウスが,たったの 500 円で 30 分間もご利用出来るのだ。しかもテーブル付き。写真の通り,ドアは開けっ放しだったので,この機能が現在でも動作するかどうかは確認しませんでした。不覚。
滑り台とブランコ
樽ハウス
↑そういやステージ正面には,COIN TIMER というモノもありました。背面には
舞い跳ねる噴水  ウェルカム噴水
陽光にきらきら輝くガラスと水しぶきを背景に,
サハラガラスパークに来館された旅の記念写真をぜひどうぞ
という貼紙があるものの,本来どういう動作をするのかは確認出来ませんでした。何なの〜。

ステージの裏の方を見ると,そこは広場になっているようでした。石や建築資材,自然の草木の向こうに民家も見え,ヒトと自然の融合という壮大なテーマを謳いあげつつ,シモジモとも分け隔てなく交流しようと言う気高いその志。胸を打たれるとは,まさにこのことであります。多分。

広大なステージ裏

ちなみに,帰りの高速では気温 29 度。厳美渓ツアーは,梅雨明け前とは思えない気温のまま終了したのだ。


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