使い方は非常に簡単です。
まずは TeX のソースを用意して下さい。「TeX なんて使った事ないから分かんな〜い(でもとりあえず使ってみたい)」という人は,テスト用のソース(Mac でそのまま使えるように,SJIS になってます)を用意しておいたので,これをダウンロードして使って下さい。
さて,次にこのソースをコンパイルします。やり方は。。。Drag and Drop で platex に放り込むだけです。:) するとウィンドウが出てきて何やらずらずらと表示されますが,しばらく待っていると処理が終了して platex が Quit します。これでコンパイルは終了です。ソースの名前が "test.tex" だったとすると,ソースと同じフォルダに "test.aux", "test.dvi", "text.log" という三つのファイルが出来ているはずです。なお,ソースで使われているコマンドの種類によっては,コンパイルを2回行う必要があります。
もしも ? で始まる行が出てきて処理が止まった場合は,とりあえず x と打ち込んでリターンすれば終了します。その時に出ていたメッセージを参考に,ソースを修正して下さい。
なお platex をダブルクリックして立ち上げると別のモードで立ち上がってしまい,この方法ではコンパイルできません。
コンパイルされたファイル(dvi ファイル)を preview してみましょう。これには xdvi を使います。これも dvi ファイル(さっきの例では "test.dvi")を xdvi に drag and drop で放り込むだけです。xdvi をダブルクリックしても起動しますが,この場合は Open メニューから dvi ファイルを指定して下さい。
表示された画像の上でマウスボタンを押すと,マウスカーソル(虫眼鏡になっている)の周辺が拡大表示されます。
なお,xdvi で test.dvi を表示したまま(間違いを修正したなどで)test.tex をコンパイルしようとすると,platex は何もしないまま終了してしまいます。コンパイルする前に xdvi のウィンドウを忘れずに閉じて下さい。
PS (PostScript) プリンタが使えるなら,dvipsk で直接プリントアウトできます。そうでない場合は,dvipsk で一度 PS file を生成し,MacGS というツールを使って印刷します。
あるプリンタが PS に対応しているかどうかは,プリンタに Adobe PostScript のマークがついているかどうか,機種名に PS とい文字が入っているかどうか,などで見当をつける事ができますが,まぁマニュアルを見るのが確実です(当たり前)。
使い方は。。。これまた dvi ファイルを Drag & Drop で放り込むだけです。(^^;; 放り込むと,いろいろと設定するウィンドウが出てくるので,いろいろ設定して下さい。:) 最低限確認が必要なのは,左上の "Paper Size",その下の印刷するページ指定("Page"),左下の "OutPut" が printer になっている事くらいだと思います。それから,Resolution は install したフォントのサイズと一致させて下さい。
PS プリンタの機種によっては,Ryumin-Light などのフォントを持っていないために,日本語が文字化けすることがあります。この場合はプリンタが持っているフォントを確認して,PS ファイルに使用するフォントの指定を変更する必要があります。手元の EPSON PM-3300C with CPS ソフトリッパーの場合には,明朝体は平成明朝,ゴシックは平成角ゴシックしか持っていませんでした。
私は dvipsk が PS ファイル作成時に使うフォントを変更させるために,texmf:dvips:base:psfonts.map の記述を変更するという方法で対処しました。このファイルの,最後の 25 行くらいに,日本語のフォントを指定している部分があります。
% standard rml Ryumin-Light-H rmlv Ryumin-Light-V gbm GothicBBB-Medium-H gbmv GothicBBB-Medium-V : : : :
この部分の "Ryumin-Light-H" を "HeiseiMin-W3-H" に,"GothicBBB-Medium-H" の部分を "HeiseiKakuGo-W5-H" に全て書き換えたところ,無事にプリントアウトすることが出来ました。
プリンタが PS に非対応な場合には,dvipsk の設定画面右下の "OutPut" で file を選択します。すると指定した場所に PS ファイルが作成されます。このファイル(に限らず PS ファイル一般)は,MacGS で preview したりプリントアウトする事が出来ます。
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